top of page

株式会社 仙石

1.今後の東北創生のために現在どのような取り組みをされておりますか?

 

現在、私たちはNPO法人河口湖自然楽校さんと「生きる絆プロジェクト」に取り組んでおります。これは、被災された方々が地域内外の人々と絆を深めることで、自分たちの力で立ち上がるプロセスを支援するというプロジェクトです。そのために、被災地の変化に即応する多機能トレーラハウスなどの居住支援をシステム化して整備しています。

我々は、「活力ある高齢社会」はどうあるべきなのか、その中で企業は何を価値として提供できるのか、そして私たちはその価値を生むために何ができるのか議論を続けてきました。そんなときに東日本大震災が発生したのです。神戸の先例を調べると、震災の影響で社会参加性が低下したことで身体機能が落ちてしまう生活不活発病によって、介護費が増加するなどの問題がありました。ですから、今回は早いうちに何か手を打たなければならないと思い、厚労省のサポートセンター事業と連携を取り、五右衛門ヶ原の仮設住宅をひとつの高齢化したまちと考えてサポートしていこうと考えました。

趣旨:「アート・インクルージョン」とは、アートを通してすべての人を優しく包み込む社会を実現するという生き方であり、一つの思想である。

障がいの有無や性別、年齢、国籍、アートの基礎知識やスキルなど関係なく、誰もが自由に参加できるバリアフリーなアートプロジェクトに取り組んでいる。また、障がいのある方が、アートにかかわる仕事を通して、自立できるような継続的なトレーニング・支援を行なっている。障がいのある人をはじめ、少数者の立場に置かれている人々が積極的に社会に関わり、交流できることを目的としている。

そして、宮城・仙台を舞台に、アートを通して多くの人たちが交流し、誰もが楽しめるような「人にやさしい街づくり」を目指している。

 

メールアドレス:fshiroki@gmail.com

 

TEL:022-797-3672

 

住所:〒980-0021

           宮城県仙台市青葉区中央2-10-1第二勝山ビル6F

理事長

白木 福次郎

一般財団法人 アート・インクルージョン

インタビュー紹介23

インタビュー内容

1.現在の取り組みについて

2.地域の進捗状況について

仮設住宅で活動をしていますが、全体的にはまだまだだと思います。継続的な支援を通して少しでも楽しんでもらえるように、我々としても毎月おしるこカフェという交流の会を開き住民の人たちの意見を聞き話し合う場を設けています。

仮設住宅から早く脱出して普通の生活をしてほしいですが、お年寄りや障がいのある人だと収入が少ないためなかなか抜け出せないというのが現状です。

  

あすと長町にある仮設住宅を主な拠点としてアート・インクルージョンという活動を行なっております。これはアート、つまり芸術によってバリアフリーを実現しようという活動です。アートは障がいのあるなしに関わらず皆で楽しむことができるものです。アートが必要ないと思っている人もいるでしょうが、私はアートとは人生を豊かにするものだと考えています。文字や言葉とは違い、音楽や絵は直接的に感じることができるものであり、自分の心を伝える一つの手段です。仕事だけが人生ではありません。アートは人間にとって必要なものです。

具体的な取り組みとして、仮設住宅ラッピング計画とサンキューアートウィークという活動を行なっています。仮設住宅ラッピング計画とは、仮設住宅の無機質な壁面に絵を描くというプロジェクトです。少しでも仮設住宅での生活を華やかなものにしてもらいたいという思いでやっております。サンキューアートウィークは毎年3月9日(サンキューアートデー)付近の一週間で行なっています。JR長町駅周辺のお店で使える地域通貨を作り、仮設住宅の住民さんに配り使ってもらうという活動です。震災直後は自分たちで食べ物や着る服、日用品などを売るお店を出していましたが、現在は実際のお店で地域通貨を使えるように、地域のお店と協力しながら実施しています。

  

今後もこれまでと同じように基本的には仮設住宅での活動を続けようと考えております。仮設住宅ラッピング計画、おしるこカフェ、サンキューアートウィークの他にも、夏には「みやぎのずんだワークショップ」や夏祭り、9月には「どんどこ市」、12月にはクリスマスプロジェクトなど、様々なイベントを開催する予定です。

今年の4月には「アート・インクルージョン・ファクトリー(Aiファクトリー)」という、障がいのある方を対象としたアートな福祉作業所をオープンしました。障がいのある人など、普通の会社では働けないけど才能を持っている人はたくさんいます。そのような人たちを社会的に支援する場所は今まで仙台にあまりありませんでした。障がいのある人ない人に関わらず、音楽や芸術というものを通して人生を豊かにしてもらえる取り組みをこれからも行なっていきたいと考えています。

3.今後の取り組みについて

bottom of page